TypeScript初心者向け勉強会 : ATND に参加してきたメモ

TypeScriptを使ったほうがいい場面、使わないほうがいい場面

TypeScriptを使う場面、使わない場面

型、クラス、モジュール、インターフェイス がある

  • 変数や引数などに型を指定できる

  • なんでも示すany

    var name: string = “hoge”;

    // functionでも // 引数にstringを受けて -> numberを返す function parseNumber(str: string) : number{ }

クラス

  • class syntax

ES6のclass syntaxに型指定(ES6にはないので)を持ってくれば大体似たような感じになる

モジュール

  • .NETの名前空間に相当するもの
  • モジュール内のクラスや関数を export の有無で外部に公開するかを指定できる

インターフェイス

  • クラスやオブジェクトにどういう実装を持つかを指定する(抽象)

    interface IPerson{ name: string; birthday: Date; hello: ()=>void; }

型、クラス、モジュール、インターフェイスがあるメリット

  • 型があることでどんな値が入る事を想定できる
  • プログラムの設計がしやすい
  • => テストやデバッグがしやすくなる、再利用性がアップする

TypeScriptを使わない場合

  • モックのような本番じゃなくてとりあえず作る感じのもの
  • コードの行数が200行までに収まるようなライブラリ

いつTypeScriptを始めるのか – kyo_ago

いつTypeScriptを始めるのか

  • まだ結構変更がある
  • コマンドライン引数がなくなったり/増えたり
  • 安定性が低いstableが出てくる(0.9.0)
  • 更新頻度が結構高い
  • わりと重い

今じゃない

  • ES6 simとしては中途半端

「まだつかわないほうがいいのか?」

条件次第

静的言語がベースの人

  • 静的言語の概念がそのまま使える
    • 静的言語の概念がないと辛い
    • 静的言語の概念が結構はいってるのでその辺の事前情報が必要
  • エディタのサポートが得られる
    • エディタのサポートがないとりっちなLintになってhしまう
  • 既存言語の近い設計が自然にできる
    • JSっぽい設計は特殊

複数人での開発

  • ドキュメント書くよりは楽
  • コード間の整合性がとれているのか確認しやすい
  • メリットわかりやすいので型を書くモチベーションになる

大きなフレームワーク上での開発

  • 型情報もドキュメントなので、リファレンスを参照する回数が減る
  • 静的言語の概念の上に構築されていれば理解しやすくなる
  • JavaScriptのフレームワークは独自概念が多いので、静的言語の上に作られたものなら共通概念に揃いやすい

長くメンテする可能性が高いコード

  • 既存部分を変更しても全体の整合性が保たれる
  • IDEのリファクタリングサポートを得やすい

今後の位置づけの予想

  • これまでJavaScriptを書いてきた人に刺さる感じはあまりない
  • 多言語からの呼び水としては非常にありそう
  • 独自の言語圏になりそうな気がする
  • 型情報を外してES6 simとしてだけ使うオプションも出るじゃないかな。

TypeScriptを使ってみたり – mayuki

TypeScriptを使ってみたり // Speaker Deck

TypeScriptの好きなとこ

  • 型があるので、IDEでの補完がしやすい
  • コンパイルすること
  • 出力されるコードが読めるコードが出てくる
  • C# 使いがなじみやすい
  • ゆるやかな型、かたい型も使える
  • 割りと日本語の記事も増えてる
  • 煩わしいことから解放される

TypeScriptの開発環境

コンパイラ

  • Visual Studio 2012プラグイン
  • Node.js

エディタ

  • Visual studio
  • IntelliJ IDEA / WebStorm

Playground

  • オンライン上でコンパイルして動かせる

TypeScriptの楽な場面

  • IDEでの補完が協力に発動する
  • jQueryなどのライブラリも定義ファイルを利用できる

TypeScriptで困る場面

  • jQueryを利用していて $(this) が動かないケース

  • 特定の型にキャストしたい

    (nantokaObject).hauhau = 1; (node).getContext(‘2d’);

TypeScriptの事例

  • とある教材的なWindowsアプリケーション
  • TypeScript0.8とKnockout.jsを採用
    • 比較的読めるコードが出てくるので勢いで採用

利点

  • コンパイル時にエラーが気づけるとコード自体の記述量が減った
  • 実装がみやすかった

欠点

  • (この時は)ジェネリクスがなかったのでKnockoutが使いにくい

謎社のソーシャルゲーム

JavaScriptをTypeScriptに書き直した

  • 基本皆C#erなのでVisual Studio使っている
  • JavaScriptよりC#になじみがあった
  • コードの見通しをあげるため

書き方の統一

  • module、class, => などあることによって書き方が統一される
  • そういう意味でも複数人で書くときに向いてる

よくなかったところ

  • TypeScriptとJavaScriptの知識が両方必要になる

JSer向けジェネリクス入門 – kyo_ago

JSer向けジェネリクス入門

ジェネリクスとは

型パラメータ

class Hoge < この部分に書く> {
}
  • 型を外部から渡せるようにしたもの
  • 動的言語には無縁
  • とりあえず無視してもOK
  • ちゃんと設計するなら必要

なぜ分かりにくい

  • 「TypeScript ジェネリクス」で検索して静的言語圏では当然の知識
  • 型の恩恵を受けた後じゃないとわかりにくい
  • TypeScriptのサポートも最近

どういう場合で使うのか

  • 任意の型を受け取って返す場合

  • anyを使うと型情報が失われる

  • 型変換は実行時エラーになってしまう

    • 実行時エラーでいいなら型変換

    class Hoge { var value: T; get (): T { return this.value; } set (value: T){ this.value = value; } }

  • T はなんでもいい、ただの変数名

  • Javaのジェネリクス解説を見る


TypeScriptで作成したツールについての解説と質疑応答

o2project/html5pawapo

  • TypeScriptで書いたスライドライブラリの解説