WebStorm 9 EAPがリリースされています
WebStorm 9 EAP
WebStorm 9のβ版とも言えるWebStorm 9 EAPがリリースされています。
変更/改善点
WebStorm 9 EAP is Open! | JetBrains WebStorm Blog に変更点などが書かれていますが、 Node.js向けの改善が結構あります。
Live EditのNode.jsアプリ対応
以下で詳細が書かれていますが、Node.jsのアプリについてもファイルの変更も検知して、 Nodeアプリの再起動的な事をやってくれるみたいです。
Live Edit Updates in WebStorm 9 — What’s New? | JetBrains WebStorm Blog
spy-js for Node.js
個人的にはこれがかなり面白い感じで、ブラウザ向けのJavaScriptではすでにあったspy-jsですが、今回Node.jsにも対応しました。(内部的にspy-js2.0になってました)
そもそもspy-jsとは何かというと、実行したJavaScriptをトレースして、実行時の関数の引数の中身やその処理にかかった時間の計測などしてくれます。ブレークポイントで見るのと違って、実行し終わった部分に対して後から見ていくことが出来る機能です。
見た目的にはAdobe Bracketsのtheseus等が似ています。
イメージ的にはChronon Time Travelling Debuggerとかに向かっている気がします。(まだトレースだけなので、戻るとかはないですが)
今回このspy-jsがNode.jsのコードにも対応したので、Nodeで書いたコードのパフォーマンスみたり、デバッグ等にも役立てる事ができます。
実行がかなり手軽で、Run Configurationで実行したいNode.jsファイルを選ぶだけです。(ブラウザの時と違ってproxyを刺す必要もないです)
Nodeで実行されるものなら何でもいいので、mochaで実行するテストに対しても同じようにspy-jsを仕込んで実行することもできます。
spy-js for node.jsについては以下の動画で詳しく解説されています。
Postfix completion
Java(IntelliJ)の方ではすでに入っていましたが、新しい補完方法としてPostfix completionがサポートされました。
これは以下のように、式の末尾に.return<TAB>
としてスニペット的な補完をする方式です。
- Postfix Code Completion in IntelliJ IDEA 13.1 EAP | JetBrains IntelliJ IDEA Blog
- おもしろプラグイン:Postfix Completionプラグイン - marsのメモ
まだ補完の定義は多くないですが、Complete Current Statementと合わせるとコードを書くテンポが結構変わりそうな気がします。
その他
他には、EditorConfig、Web Componentsのプラグイン対応、PhoneGap/Cordovaの実行サポート等が含まれています。
Roadmap for WebStorm 9 - WebStorm - Confluence によると、Gulp Supportやパフォーマンスの改善、meteor support、JSDoc3の対応改善等が予定されています。
EAP
当たり前ですが、EAPなのでまだバグが多いです。
バグを見つけたら以下からIssueを立てたり、既存のIssueにStarをしたりすれば修正されると思います。
これは全部のEAP対象ですが、idea-markdownなどの一部プラグインが動いてない等もあるのでまだEAPだということを忘れずに。
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