2022年に得たGitHub Sponsorsの収入1をまとめたものです。 GitHub Sponsorsは、主にオープンソース活動に対して金銭的に支援をする仕組みです。

GitHub Sponsorsは個人と組織への支援がありますが、ここでは自分個人に対するGitHub Sponsorsについてまとめています。 自分(@azu)のGitHub Sponsorsは、次のページに公開されています。

オープンソース活動の種類

自分のオープンソース活動の種類として次のようなものがあると思います。

どれも仕事とは関係なく、趣味でやっているものです。

趣味でやってることなので、スポンサーに対する見返りはほぼ設定していません(特定のプロジェクトの支援という形をできるだけ避けています)。 自分のGitHub SponsorsのTier設計についての詳細は、次の記事にまとめてあります。

収入の種類

自分のオープンソース関係の収入は、ほぼGitHub Sponsors経由となっています。 @azuのGitHub Sponsorsページでは、MonthlyとOne-Timeでのサポートができます。 自分の場合は、GitHub SponsorsのMonthlyでの支援がベースとなっています。

収入の金額

GitHub Sponsorsで支援する際にはUSドルで支払いますが、振込時に日本円へと変換されます。 そのため、実際に受け取った金額は日本円となります。

また、GitHub Sponsorsのサポート方法にはMonthlyとOne-timeの2種類があります。 ここで記載している金額には、両方の金額が含まれています。

2022年に受け取ったGitHub Sponsorsの合計金額は次の通りです。 これは銀行口座に送金される金額で、確定申告をしてこの金額から税金を引いたものが、実際の受け取る金額になります。

年    合計金額(円)
2022年 ¥1,678,163

2022年に受け取ったGitHub Sponsorsの月ごとの金額は次の通りです。

日付 金額(円)
2022/01 ¥123,825
2022/02 ¥112,783
2022/03 ¥73,968
2022/04 ¥156,995
2022/05 ¥156,591
2022/06 ¥133,896
2022/07 ¥213,889
2022/08 ¥101,318
2022/09 ¥175,147
2022/10 ¥149,527
2022/11 ¥145,152
2022/12 ¥135,072

月毎の金額をグラフにすると次のようになります。

月毎のGitHub Sponsorsの金額

月毎の金額に振れ幅があるのは、サポートしてる人の支払いのタイミングが日毎に分かれているため、振込のタイミングで金額のブレがあるようです。 また、One-Timeでのサポートがある月は、Monthlyのサポートにプラスされる形です。 2022年7月だけ大きく増えているのは、GitHubのMaintainer Monthで$500ほどOne-TimeサポートをGitHub社からもらったためです。

継続的なサポートをしてくれている人

実際の振込タイミングの金額で見るとブレ幅があるので、滑らかにするために2022年12月現在で継続的なスポンサー(current sponsors)のみの情報をまとめてみたグラフです。 このグラフは過去にスポンサーとなった方(Past sponsors)は含まれていないため、基本的にはOne-Timeスポンサーの情報は含まれていません。 このグラフは、次のツールで生成しています。

GitHub Sponsorsで継続してサポートしてくれている人数の推移をグラフ化すると次の通りです。

GitHub Sponsors count

月毎のGitHub Sponsorsの人数の推移(Past sponsorsは含まれていない)

GitHub Sponsorsでの月ごとの推定収入の推移(単位はUSドル)をグラフ化すると次の通りです。

Monthly Estimated Income(Dollar)

月毎のGitHub Sponsorsでの推定収入(単位はUSドル)

2022年4月ごろから、GitHub Sponsorsでの推定収入は平均して$1,000を超えるようになりました。

おわりに

2022年のGitHub Sponsorsでの収入についてまとめました。

この記事を公開した理由としては、オープンソースの活動をする人、オープンソースを支援する人どちらの人もGitHub Sponsorsなどの金銭的な支援の仕組みに興味を持ってもらうためです。

自分の考えとしては、支援方法として金銭的な支援を選択できるという点は重要だと思っています。 そのため、GitHub Sponsorsなどはオープンソースの支援方法の一種として捉えています。

もう一つの大きな理由としては、オープンソースの利用者がオープンソースへ支払う手段はあったほうが良いと思っているためです。 オープンソースの利用者がそのオープンソースへContributeする方法としてスポンサー(金銭的な支援)できる選択肢があることは重要です。
オープンソースにContributeする方法として、バグ報告/修正、機能追加、ドキュメントを書く、IssueやDiscussionのトリアージ、デザイン、マーケティングなど色々な関わり方があります。 その関わり方の一つとして、金銭的な支援をするという選択肢は、Contributorが選べるようになっているのが望ましいと思っています。
https://efcl.info/2021/10/01/github-sponsors/

今はGitHub SponsorsOpen Collectiveなど、個人や組織がオープンソースを金銭的にも支援する仕組みがあります。支援する人/支援される人どちらも活用を検討してみてください。

GitHub Sponsorsの使って支援する方法については、次の記事も参照してみてください。

GitHub Sponsorsを受け入れる際のプロフィールやTierの設定については、次の記事も参照してみてください。

謝辞

GitHub Sponsorsで支援をしてくれている方々に感謝します。

GitHub Sponsorsの一覧

SponsorKitを使って生成したGitHub Sponsorsの一覧

参考

  1. 📝 報酬にしなかったのは定義が難しいのと、見返りを設定してるわけでないため。“所得”は税を引いた後の金額で、GitHub Sponsorsの振込額には源泉徴収はなくて確定申告するまで実際の金額が決まらないので不適当そう。IncomeやRevenueが妥当な表現と思ったため”収入”と表記した。